話題の映画を観た。

さかのぼること一週間前。
その映画を観てきた夫が、絶対に映画館で観たほうがいい、
今まで観たアニメ映画の中で一番好きかもしれないと言う。
この感じ、風立ちぬの時と同じだ。

風立ちぬも、先に観に行った夫に「オレ泣いちゃったよ」としつこく勧められ、仕事帰りに渋谷の映画館で観たんだった。そして、それは実際すごくいい映画だった。ユーミンのひこうき雲が流れる頃にはぼろぼろに泣いていた。

そして今回。早く観に行けとうるさい夫。でも、今日は18時半に
子どもの歯医者予約してるし、と私。そんなのオレがつれてくと夫。今日しか休みないからと夫(平日休みの人)。じゃあ、と私。

仕事終わりに新宿駅東口へ。歌舞伎町を一人で歩くのは怖い。
内心怯えながら映画館に向かう。
上映が始まった。

2時間後。
まわりが明るくなる前に、涙を拭った。
夫はアニメ映画の中で一番と言ってたけど、アニメのくくりを外しても、今まで観た中で一番心を揺さぶられた映画かもしれない。
結んでほどいて、結ばれてほどかれて、つながっていく、離れていく。家族や友人、職場の人たち、近い人、遠くなってしまった人、これから出会う人。そのどれも皆が、何らかの縁で自分と結ばれている、いたんだと思った。
途方もない時間の流れのなかで生きていると思うと、少し、肩の力が抜けた気がする。離れてしまった人たちとも、またいつか途方もない時間が過ぎた後で、その時の"私"が出会えるんだとしたら。

家につくともう皆寝ていた。

翌朝起きてきた夫に映画どうだったと聞かれ、前夜思ったことを言う。
「出会って、結婚までして、子どもが生まれて、なんてものすごい縁ってことなんだよね」と続けて言うと、うなずいてなぜか子どもの名前を呟く夫。

夫は泣かなかったと言っていた。号泣はしなかっただろうが、きっと涙ぐみはしたはずだと私はふんでいる。

結局、歯医者は矯正装置を忘れ診察してもらえなかったという。
そんな、なにそれ。また予約しなきゃならないじゃん。
でもまあいいか、と思うことにした。自分がいいと思ったものを、
私と共有したい、と思ってくれたことが嬉しかったから。

次はどんなお勧めをしてくれるのか、ちょっと楽しみだ。

電車待つホームは黄昏れ刻々と濃くなってゆく夜の輪郭


どうしても比べてしまう 天秤にかけてはいけない物達ばかり
 

譲れない主張などなき我なれど眉間の皺はそこそこ深き

 私が短歌を好きになったきっかけは、高校生の時に父からもらった
 一冊の本でした。「りんごの涙」 という俵万智さんのエッセイです。
 日々の出来事や思い出が、短歌とともに綴られている素敵な本でした。

 その後、自分でも彼女の書いたエッセイや歌集を買い求めたり、図書館
 で借りるようになりました。 何かに迷った時、恋愛で悶々と悩んでいる時、
 ページをめくればいつも安心できる言葉をくれる、心の安定剤のようなもの
 だったのかも知れません。
 今日ふと思い出した俵さんの短歌があったので、紹介します。

   まだ何も書かれていない予定表何でも書けるこれから書ける

  
 始まりはこれからですね。
 木々の葉っぱ、道端の雑草も、冬の寒さをものともせず、眩しいくらいの緑を
 輝かせているから...私も頑張ります。

 久しぶりに、りんごの涙、読みたくなりました。 

こんにちは!
今日は強風だけど、とってもいい天気ですね。
今年から、もしかして花粉症になってしまったかも知れません。
目が痒いし、鼻水、くしゃみがこのところ毎日出ます。
風邪とは少し様子が違うみたいです。ついに、私も花粉症に !?

花粉症はさておき、今日は、実家から数年ぶりに「発掘」された
歌を紹介したいと思います。

先日、実家に帰省して私物を整理していたところ、小さなノートの
一番最後のページに何やら見慣れた文字が...。
それは、私が高校3年生の時に作った短歌でした。
思わぬ再会に、嬉しいやら恥ずかしいやら。


 真っすぐな道を真っすぐゆくよりも くねくね道をくねくねゆこう
              
 「我」という一本の木にいつの日か 花を咲かせるため生きてゆく

 (志望校決定にあたり)
 どうしよう どっちにしよう こっちかな いや あっちかな あ やっぱりこっち

 「バイバイ」の別れのあいさつ いつもより 寂しく聴こえる三月一日


一番目の歌、「くねくね道をくねくねゆこう」って...。くねくねしすぎ!
二番目の歌、「花を咲かせるため」って...ヤンキー服に刺繍してありそうなフレーズ!
三番目の歌、迷いすぎ!それに、これは短歌と呼んでもよいのか疑問!
四番目の歌、この中では一番好きかもしれない。

というわけで、結論は、「私もちょっとは大人になったかも知れない」
ということにさせて頂きます。
今は、愛だの恋だのといった歌を一丁前に作ったりなんかしちゃって。
でも、あの頃の私の気持ちも、忘れたくないな、と思う今日この頃です。

みなさん、こんばんは。

本当に長い間、短歌を作らなかったので、ブログも
更新できませんでした。それなのに、待っていて
くださった人がいる、、、というのは、本当に心から
嬉しいです。どうもありがとうございました。
これからも、更新のペースは不定期になってしまう
かも知れませんが、できる限り続けたいと思っています。


さて。今日は、良寛さん(1758年~1831年)の歌を紹介
したいと思います。童話屋、という出版社から、
「良寛さんのうた」という歌集が出ています。
その中から、いくつかの歌を紹介します。


***

如何なるが
苦しきものと問ふならば 
人をへだつる心と
こたへよ


今よりは
いくつ寝(い)ぬれば春は来む
月日数(よ)みつつ
待たぬ日はなし


うらを見せ 
おもてを見せて
散るもみじ

***

最後の句が、良寛さんの辞世の歌だそうです。
なんて素直な、それでいて含蓄のある歌だろうか
と思います。

他にも、いい言葉がたくさんあるので、また
紹介したいと思います♪

それでは、寒さにはお気をつけてくださいね!

空港のうねる人波 瞬きのあいだに消えた 君の黒髪   

  


新緑の囁く声を聴く五月


あじさいの葉陰に憩う かたつむり


天の川 渡る彦星 見えた夜



君と僕二人を包む穏やかで切なる何かが愛かも知れず